百合
【百合小説】新宿 少女観察日記26 「ゆきちゃんは綺麗だよ。可愛いよ。だから裸の写真を撮っちゃダメ」
「ごちそうさま」 少女は再び手を組んだ。 「どういたしまして」 私はお皿を片付け始めた。少女も立ち上がり、お皿 …
【百合小説】新宿 少女観察日記25 髪の毛を切り揃えるだけで、もっと可愛くなるだろう。 楽しみで、にやにやする笑顔を押さえるのが難しい。
少女は安心しきっているようだ。すーすーと寝息をたて、もう眠りについた。 トースターの中にバターを塗った食パンを …
【百合小説】新宿 少女観察日記24 少女に背を向けながら、彼女の寝息、動き、たまに触れる手や足に一喜一憂し、その度に心が高鳴るのだった。
……眠れなかった。 いや、正確には三時間ぐらいしか眠れなかった。仕事が終わった直後だからかな? とも思う。 も …
【百合小説】新宿 少女観察日記23 少女の胸に触れたい。腰に触れたい。足に触れたい。そこからゆっくりと性器に触れたい。
私はすっと舌を引っ込めた。そして顔を離す。 少女は意外そうな瞳で私を見る。 「お休みのキスはもうおしまい。さぁ …
【百合小説】新宿 少女観察日記22 暫くの間、私と少女は唇を重ねていた。優しく、そっと、蝶の羽に触れるように、私はキスをした。
暫くの間、私と少女は唇を重ねていた。優しく、そっと、蝶の羽に触れるように、私はキスをした。すると唇に生暖かいも …
【百合小説】新宿 少女観察日記21 ふわりっと甘い匂いがした。シャンプーも石鹸も無臭タイプだ。きっとこれが彼女本来の匂いなのだろう。花の蜜のような甘ったるい香り。人を、私を、興奮させる。
少女の唇が動く。 ま、つ、り……と。 そして少女がそっと私の唇に触れる。私はびくんっと過剰に震えてしまった。 …
【百合小説】新宿 少女観察日記20 形の良い赤い唇。男達に蹂躙されたであろう、唇と、喉。
クイーンサイズのベッドはいつもより大きく感じられた。この部屋に連れ込んだのは少女が初めてだ。そして初めてなのだ …
【百合小説】新宿 少女観察日記19 少女は安心したように、そっと目を閉じた。 そんな安心していいの? 横に寝ている女は狼なんだよ
「また来年もしようね」 「…………らいねん……」 少女は不安と喜びを瞳に浮かべながら、こくり、と頷いた。 「さ …
【百合小説】少女観察日記18 汚れていようと、異様に痩せ細っていようと少女は綺麗だ。綺麗だと私は思う。
マンションを出て、私達は新宿イーストサイドスクエアへと向かった。エスカレーターで地下へと降り、ローソンに向かう …