「おでんを仕掛けたら、お風呂に入ろうか」
私は風呂を洗い、湯を溜めた。
そしてシャトルシェフにおでんの具を入れ、沸騰させる。暫く沸騰させてから、保温容器に移した。
その間、少女は椅子に座り、ぼーっとしていた。何かを話すわけでも、スマホをいじるわけでもない。そもそも彼女はスマホを持っているのだろうか。
私は風呂や食事の用意をしながら、心臓をバクバクさせていた。
一緒にお風呂へ入れるだろうか。
少女はそれを許してくれるだろうか。
私はクローゼットから寝間着と新しいショーツを出した。出張用に買っておいて良かった。
「さっ、お風呂に入ろう。その間に服を洗濯しておくから、洗濯機に入れて」
少女はだまったまま服を脱ぎ始めた。恥じらうこともせず。
「せんたくき……」
「あ、これね。蓋を開けるから、この中に服を入れて」
少女はぽいぽいと服を洗濯機に入れた。
「下着はネットに入れて……」
ショーツはかなり汚れていた。だが生理の跡はない。生理が来てないか、止まっているのだろう。そしてブラジャーはしていなかった。
ショーツをネットに入れ、洗濯槽に入れる。
洗剤を少し多めに入れ、スイッチを押した。
「じゃあ、一緒にお風呂へ入ろう」
私は服を脱ぎながら、ちらり、ちらりと少女の裸を見る。
少女はこちらを向きながら、ぼーっと立っていた。体はガリガリに痩せていて、お腹が少し張っている。栄養失調なのだろうか。
続く